摂取障害に陥りヨガで回復を図る女性

 

カウンセラーの杉本もゆるです。

▶ 杉本もゆるのプロフィール

 

今まで数回、依存症についての

お話をしてきました。

 

今回は世界的に問題視されている

依存症の一つ、「摂食障害」について

お話していきます。

 

現代では日本を含めた多くの国で

「モデルのようなスタイルになりたい!」

「痩せている方が魅力的だ!」

「痩せている人が羨ましい!」

といった考え方が若い女性を中心に

広まっています。

 

この考え方や風潮が原因となり、

結果的に摂食障害で悩んでいる人が

急増しています。

 

「とにかく痩せてキレイになりたい…」

あなたもそう思ったことはありませか?

 

そこで、

正しい考え方や知識を持つために、

この病気について詳しく知っていきましょう!

 

 

チョコ♂チョコ♂

痩せている方が魅力的っていう考え方はいつから始まったのだろう?摂取障害にならないように正しい考え方や知識を持つ必要があるね。

ハナ♀ハナ♀

今回は摂取障害になりやすい性格をチェックできるから、自分の考え方を見直すきっかけ作りができそうね。もゆる先生よろしくお願いします!


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摂取障害はダイレクトに生命の危機をもたらす!?食に対する◯◯◯が死に至るケースも!!

 

摂食障害とは、一言で言うと

“食に対する依存症”のことです。

 

摂食障害は大きく2種類に分けられます。

 

  • 1.過食症
  • 2.拒食症

 

過食症は神経性大食症ともいい、

食べることをやめられなくなり

一度に大量のものを食べる行為を

繰り返します。

 

しかし、

大量に食べた後には太ってしまうという

罪悪感から嘔吐や下剤の使用、絶食、

場合によっては浣腸を使う人もいます。

 

このような過食が続くと、

食後の嘔吐がクセになったり、

栄養不足で内臓を悪くしたり、

胃酸などの影響から食道炎や歯が

ボロボロになるなどの悪影響が出ます。

 

拒食症は神経性無食欲症ともいい、

自分は太っているという強い思い込みから、

痩せていても絶食や過度なカロリー制限

などをして減量を続けます。

 

栄養失調で生理が止まったり

低体温になったり、様々な悪影響が出ます。

 

そして、最悪の場合死に至るケースもあります。

 

 

摂取障害になりやすいタイプはどんな人!?重要キーワードは「ダイエット」!!

 

摂食障害を発症するきっかけは、

多くが“ダイエット”です。

 

痩せてキレイになりたい、

そして周りから認められたいという

意識から始まります。

 

減量が成功し、

周りから褒められ羨ましがられると、

脳内で大量のドーパミンが分泌され、

快感を得ます。

 

この快感をもっと得たいがために、

過度な行動に走ってしまうのです。

 

この行程には

大きく様々なストレスがかかりますが、

脳は褒められたときの快感が

忘れられないので、その状態が継続

もしくは悪化していってしまいます。

 

摂取障害になりやすい人には、

以下のように特徴的な性格タイプを

持つ傾向があります。

 

  • 真面目で完璧主義である。
  • 責任感が人一倍強い。
  • 劣等感を強く持っている。
  • 白黒ハッキリつけたがる。
  • ものごとへ異常にこだわる。

 

また、性格とは別に

母親との関係性に問題がある

(もしくは過去にあった)人も

発症しやすい傾向にあります。

 

愛情に恵まれずに育ったり、

過干渉な中で育てられたりすると、

反動として自分の体を極端に

自分自身でコントロールしたいという

願望が芽生えてしまうのです。

 

上記のような性格タイプや育成環境に

当てはまる人は要注意です!

 

そもそも摂食障害は、

「自分は痩せていない」

「まだ太っている」と思い込むなどの

“認知のゆがみ”が原因で

引き起こされています。

 

認知のゆがみとは、

“極端に偏った考え方のクセ”

のことをいいます。

 

認知のゆがみが悪化すると、

「少しでも食べたら太ってしまう」

「ミイラみたいな体型になりたい」

などといった通常では考えられないような

思考になってしまいます。

 

 

回復が困難な摂取障害のベストな治療法とは!?依存症から脱出するために必要な考え方!!

 

摂食障害は、依存症の中でも治すのが

非常に困難であるといわれています。

 

しかし、

決して回復できない病気ではありません。

 

自分自身が治そうという

強い信念と根気、

ある程度の期間があれば

快方に向かうはずです。

 

回復するためには、認知のゆがみを

改善していく必要があります。

 

専門家や

カウンセラーとカウンセリングをし、

認知行動療法などを行っていきます。

 

病院で診断をしてもらい、

薬物療法を取り入れるのも方法のひとつです。

 

また、家族などの周囲の協力を

できるだけ仰ぎましょう。

 

摂食障害をはじめとする依存症に

かかる患者さんは、家庭内に

問題があることが多いため、

患者さん本人だけのカウンセリングでなく

家族も一緒にカウンセリングを行うこともあります。

 

これを家族療法といいます。

 

もし

家族や信頼できる人がいない場合は、

親身に対応してくれるカウンセラーなどに

頼るのもひとつです。

 

専門的なカウンセリングを受けることで、

プロの視点でアドバイスがもらえますし、

心の支えにもなるはずです。

 

 

依存症は「乗り越えよう」という気持ちが大切!肝心なのは「一人で抱え込まない」という意思!!

 

依存症は一人では

なかなか乗り越えるのが難しい病気です。

 

家族や信頼できる人たちに

理解してもらい、一緒に乗り越える!

という気持ちで治療に取り組みましょう。

 

また、自助グループなどの

同じ病気をもった人と交流を持ち、

情報交換をするのも効果的です。

 

まず、

今日から自分で始められることがあります。

 

バランスの良い食生活と適量を守れば

それほど体重は増加しないということを

知るために、期間を決めてきちんと食事をし、

食事の内容と体重の推移を記録してみましょう。

 

そして、

依存症の患者さんや依存傾向にある人は、

一人で悩みやストレスを抱え込みがちです。

 

決して一人で抱え込まないでください。

 

必ず、家族や信頼できる人、

もしくはカウンセラーなどに相談をしましょう。

 

あなたの力になってくれる人は必ずいます。

 

杉本もゆるでした。

 

心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる