統合失調症が再発してしまい苦しい毎日を過ごしている女性

 

カウンセラーの杉本もゆるです。

▶ 杉本もゆるのプロフィール

 

世界水準でも人口の約1%が

生涯に一度はかかるといわれている

病気、統合失調症。

 

日本でも70万人以上の患者さんが

いるとされています。

 

かつては「不治の病」と

されていましたが、

現代の医学では統合失調症は

治せる病気です。

 

しかし、

この病気は一度かかると、

回復しても再発する可能性が

非常に高く、予後も注意しなければ

いけません。

 

再発を防ぐためには、

患者さん本人だけでなく

その家族の協力も必要です。

 

そこで、

今回は統合失調症の再発において、

患者さん本人と家族が気を付けるべき

ポイントをお話ししていきます。

 

 

ソラ♂ソラ♂

統合失調症は現代医学では「治せる病気」だけど、回復しても再発するのはナゼなんだろう?いったいどんな原因があるのかな??

モモ♀モモ♀

今回は統合失調症の再発の原因や前兆、再発予防のポイントも分かるみたいよ。セルフカウンセリングでチェックできるものもあるからぜひ参考にしたいわね。もゆる先生よろしくお願いします!


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統合失調症の患者の多くはなぜ再発する!?再発に大きく影響する2つの原因とは??

 

統合失調症の患者さんを

長期的に調べた研究によると、

発病後、早期に適切な治療を受ければ、

 

約6割の人が60~70代には全快、

もしくは全快に近い状態にまで

回復することが明らかになっています。

 

しかし、回復したからといって、

統合失調症は決して油断を許さない病気です。

 

この病気は非常に再発率が高く、

また、再発を繰り返せば

繰り返すほど症状が慢性化し、

治りにくくなってしまうのです。

 

統合失調症の再発の原因は

主に下記の2つです。

 

 

1.服薬の中断

患者さんの服薬に対する理解不足で、指示通りに服用しなかったり中断したりするケースがとても多いです。服用を途中でやめると、2年以内に8割以上が再発するといわれています。統合失調症の薬は症状の改善だけでなく、再発を防ぐのにも有効であることを知っておく必要があります。

2.ストレス

環境の大きな変化や人生の大きな出来事がきっかけで発病した人は、同じような環境に置かれたときに再発しやすい傾向があります。統合失調症の患者さんは様々な変化に敏感なので、大きな変化があった際には、周りの人が患者さんの心を安定させて、再発させないように注意する必要があります。

 

 

統合失調症の再発にみられる前兆とは!?今すぐセルフカウンセリングで「再発前兆チェック」をしてみましょう!!

 

統合失調症は発病前に前兆がある

(前回ブログ参照)のと同様に、

再発時にも前兆がみられます。

▶ 前回のブログはこちら

 

主に下記の5つが代表的な前兆です。

 

今のあなたに当てはまる項目はないか?

セルフカウンセリングで

「再発前兆チェック」をしてみましょう。

 

 

<統合失調症-セルフカウンセリング5>

1.不眠
前兆の中でも最もあらわれやすい症状。寝つきが悪くなったり、眠りが浅かったりするため、昼夜逆転の生活になりやすい。
2.食生活の乱れ
食欲不振や偏った食生活になる。食事の時間も不規則になりがち。
3.気分の浮き沈みが激しくなる
些細な事でイライラしたり、怒ったり泣いたりしてしまう。
4.神経の過敏
小さなことを気にしたり、疑い深くなったりする。
5.精神状態が不安定になる
急に何かをしだしたり、やめたくなったりする。抑えがきかなくなる。

 

セルフカウンセリングの結果は

いかがだったでしょうか?

 

もちろん再発しないことに

越したことはありませんが、

もし再発してしまった際には

いち早く気づけるよう、

これらの前兆があるということを

本人も家族も頭に入れておきましょう。

 

 

統合失調症の再発を防ぐポイントとは!?普段から心がけておきたい5つのチェック項目をご紹介!!

 

再発は完全に防ぐことは困難ですが、

ポイントを抑えることで

再発の頻度を減らしたり、

症状を軽くしたりすることはできます。

 

以下がそのポイントです。

 

1.薬は指示通り服用する
自分で勝手に量を減らしたり、やめてしまったりすると、再発率が格段に上がってしまいます。
2.刺激の少ない環境を保つ
ストレスは再発の大きなリスクです。できるだけ本人が心穏やかに生活できる環境を作ることが大切です。
3.毎日規則正しい生活を送る
統合失調症の患者さんは変化に弱い傾向があります。毎日のスケジュールを決めて、できるだけそれに合わせた生活を送りましょう。
4.家族が協力し合い、刺激を与えないようにする
家族の中に感情的で表現が激しい人がいると、患者さんの再発率が高まることがわかっています。患者さんに対して批判的になったり、過保護になりすぎたりするのはよくありません。家族は大きな心で適度な距離感を保って関わりましょう。
5.無理せず焦らない
統合失調症は一進一退を繰り返しながら回復していく病気です。焦りはストレスの元なので、本人も家族も焦らず症状と向き合っていきましょう。患者さんは上記のことを心がけ、家族はそれをサポートしてあげてください。

 

 

統合失調症の再発予防は患者だけじゃない!?重要なキーワードは「家族の協力」!!ケースによってはカウンセリングが効果大!!

 

統合失調症の回復や再発の予

防においては、本人だけでなく

家族の身体的・精神的協力、

そして関わり方が非常に重要に

なってきます。

 

また、

本人の心のケアはもちろんですが、

患者さんの家族の心のケアも

時には必要です。

 

家族も患者さんとの関わり方で、

悩んだりストレスを溜めて

しまったりすることと思います。

 

そんな時には、

自分だけの時間を作るようにしたり、

病気の知識を持ったカウンセラーから

カウンセリングを受けたりすることを

おすすめします。

 

場合によっては、患者さんと一緒に

カウンセリングを受けるのも効果的です。

 

患者さん本人も家族もできるだけ

ストレスやわだかまりのない生活を

送ることが大切です。

 

道のりは長く感じるかも

しれませんが、患者さん本人、

家族、医療機関やカウンセラーなどと

協力し合って、前へ進んでいきましょう。

 

今回の

セルフカウンセリングの結果も

今後の参考にしてみてください。

 

杉本もゆるでした。

 

心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる