カウンセラーの杉本もゆるです。
あなたは自分にどんな劣等感がありますか?
劣等感というものは本人がその意識に気づけている状態ですが、心理学では劣等コンプレックスという状態があります。
劣等コンプレックスとは、自分への不満が深く根付いてしまい、劣等感が無意識下に押しやられてしまっている状態を指します。
劣等コンプレックスを強く抱えていると、人間関係がうまくいかないだけでなく、うつ病などの心の病になってしまう恐れもあります。
自分の心の悲鳴に気づくためにも、今回はセルフカウンセリングをしながら、劣等感・劣等コンプレックスについてお話ししていきます。
どんなに優秀に見える人にも「劣等感」は存在しているけど、劣等コンプレックスになってしまうと、人間関係だけでなく日々の生活にも様々な支障を及ぼしてしまうみたいね。
今回は劣等感と劣等コンプレックスの違いや克服方法、またセルフカウンセリングで自分の「劣等コンプレックス度」もチェックできるから、気になる人にはぜひ参考にして欲しいね。それではもゆる先生よろしくお願いします!
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「劣等コンプレックス」って何?劣等感と劣等コンプレックスの違いは?
人は誰しも、「もっと収入があれば…」「もっとスタイルが良ければ…」なんていうふうに自分に対する小さな不満を抱えているものです。
こうだったらな~こうなれたらな~というような意識であれば、それは向上のためのパワーになることもあります。
「あの人みたいになりたい」「あの人に近づきたい」などと他人と比較することで努力をし、自分磨きにも一層力が入ることもあるでしょう。
しかし、この思いが強すぎてマイナスに働くと、行動や生き方までもがマイナスの方向に進んでしまうのです。
これを劣等コンプレックスといいます。
劣等感は本人が意識している感情のことを指しますが、劣等コンプレックスの場合はその気持ちが強すぎて、自分でその気持ちを隠そうとし、無意識下に追いやってしまうこともあります。
追いやったところで、その気持ちが消化されたわけではないため、心の底で根を張り、行動や思考を左右させてしまうのです。
例えば、自分の顔やスタイルに自信がないという劣等感を持っている人が、無意識に人付き合いを避けるようになったり、劣等感を認めたくない人が、逆に「自分は優秀なのだ!」と思い込んでしまったりする(優越コンプレックス)こともあります。
劣等感であれば、それは誰もが抱えるものです。
しかし、それが劣等コンプレックスにまでなってしまうと、なかなか自分ではそれに気づくことができず、また改善していくことも困難です。
そこで、まずは自分の劣等コンプレックスの強さをセルフカウンセリングしてみましょう。
「すごく感じ悪~い人」になっていませんか?セルフカウンセリングであなたの「劣等コンプレックス度」をチェック!!
あなたの劣等コンプレックスの強さはどれくらいでしょうか?
セルフカウンセリングあなたの「劣等コンプレックス度」をチェックしてみましょう。
劣等コンプレックス-セルフカウンセリング8
- 次の各項目に対して点数を記入し、合計しましょう。
- よくある…5点、ときどきある…3点、ほとんどない…0点
① | 人の話を遮って自分が話すことが多い。 |
② | つい他人の欠点を探してしまう。 |
③ | 目下の人に対しては高圧的だが、目上の人には弱い。 |
④ | 必要以上に大声で笑う。 |
⑤ | 相手の話をじっくり聞かない。 |
⑥ | よく自慢話をする。 |
⑦ | 奇抜なファッションや髪型が好き。 |
⑧ | よく怒鳴り散らしたり、小言を言ったりする。 |
セルフカウンセリングの結果はいかがでしたか?
結果が7点以上だった人は、自分の劣等感について今一度考えてみる良い機会かもしれません。
自分の秘めたる小さな不満にも耳を傾けてあげてみてください。
点数が20点以上と高かった人は、今すぐに自分自身の意識を変えていく必要があります。
このままだと、人間関係がうまくいかなくなるどころか、心に負荷がかかりすぎてうつ病や不安症などの心の病を発症しかねません。
まずは自分の弱い部分を認めるところから始めてみましょう。
劣等コンプレックスを克服するには!?大切なことは「今の自分を認める勇気」を持つこと!!
劣等コンプレックスを克服するための第一歩は、まず自分の弱さ、そして欠点、自分に対する不満を見つめ直し、認めることからです。
そのためには自分自身を客観的に見ることができるようにする必要があります。
主観的、自分中心に物事を考え、捉えるのではなく、自分の思考や行動を第三者の視点から俯瞰(ふかん)するように捉えることができるよう訓練してみましょう。
もちろん、完璧にそのようなことをできる人はいません。
ただ、このような意識を持つ努力をすることにより、自分の考えや行動、発言が周囲にどのように影響を与えているのかが、今よりも理解しやすくなります。
そして、自分と他人を見た時に、劣っているところもあるが、秀でているところもたくさんあるということに気づくことができるでしょう。
劣等感やコンプレックスは捉え方を変えれば、自身の成長のためのとても強い味方になってくれます。
この自分への不満を努力へ結び付けられるように、心を強くしていきましょう。
ただし、本当に根深く、かたまってしまった劣等コンプレックスの心は、自分だけではどうにもならないこともあります。
そんな時には、家族や信頼できる友人に、自分の長所や魅力的なところ、羨ましいと思っているところなどを尋ねてみましょう。
人は他人から褒められることでも、自尊心を育むことができます。
他人から褒められ、自尊心を高めることにより、自分に自信がつきやすくなります。
それでもやっぱり…自信が持てない時は
周囲に褒めてくれそうな人がいない、もしくは褒めてもらっても全く自信が持てないという人は、専門家に現状を相談してみてください。
心理カウンセラーからカウンセリングを受けることにより、自分がどうしてこのような劣等コンプレックスを抱えているのか、またその改善策をあなたと共に探してくれるはずです。
このようなカウンセリングを受ける際には、幼少期の経験が関係していることが多くあるため、インナーチャイルドに詳しいカウンセラーからカウンセリングを受けることをおすすめします。
インナーチャイルドとは、幼少期に育った環境やしつけなどの様々な要因で傷ついた心がそのまま大人になり、生きづらさを生じてしまっている心の状態をいいます。
あなたのインナーチャイルドと一緒に、劣等コンプレックスを改善し、今よりも生きやすく、自分に満足できる人生を送れるようになりましょう。
自分自身に負けないでください。
自分を変えることができるのは、自分だけなのです。
杉本もゆるでした。
心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる
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