みなさん、こんにちは。
カウンセラーの金子ともやです。
前回はアスペルガー症候群の
代表的な特徴をご紹介しました。
今回のテーマは、
アスペルガー症候群の方との
接し方についてです。
アスペルガーの人には、
積極的に話しかけるタイプが
意外にも多く存在しています。
しかし、相手の話を聞いて
話の意図をくみ取るのを苦手としています。
つまり「発信力」は旺盛でも、「受信力」が弱いため、
会話がかみ合わなくなってしまうことがあるのです。
では、アスペルガーの方とコミュニケーションを
円滑にするためには、どのような点に気をつければ
良いのでしょうか?
これからポイントとなる、
「5つのコミュニケーション術」をご紹介します。
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1. 代名詞は避けて具体的に説明する
例) これをやっておいてくれない?
⇒ エクセルで○○のデータをグラフにしてくれない?
2. アスペルガーの方にあいまいな表現は避ける
例) ちょっと待っていてほしい。
⇒ 10分待っていてほしい。
例) 軽く付き合って
⇒ 1時間くらい飲みに行かない?
3. 省略せずに、具体的に、かつゆっくりと説明しよう
例) (家庭で食後に)あとはお願いね。
⇒ 食器を洗っておいてね。
例) (来客中に)お茶出しておいてね。
⇒ コーヒーを入れて、砂糖とミルクも忘れずにね。
4. 説明は分解して一つずつ伝え、丁寧な接し方を心がける
例) 食パンを切って焼いたら、ジャムを塗ろう。
⇒ まず、食パンを切って、トースターで焼こう。焼き終わったら、ジャムを塗ろう。
5. アスペルガーの方の独特な言い回しは個性だと理解する
難しい言い回し、話し方のクセが
気になることがあっても、
その人の個性として受け止めよう。
今挙げた5つのポイントの中にもあるように、
アスペルガー症候群の人は、
基本的に「それ」「あれ」「これ」といった代名詞を
理解するのを苦手としています。
「それを取ってほしい。」
「あれをやっておいてね。」
などと言われると、
「それってどれ?」
「あれって何?」
と戸惑ってしまうことがあります。
また、
「しっかりしなさい」
「ちょっと手伝ってほしい」
「少し待ってね」
というような、あいまいな表現を
理解するのも苦手としています。
漠然としていてイメージが浮かばず、
「何をどの程度どうすればいいのか?」
と困惑してしまうのです。
周囲の人は代名詞や省略、
あいまいな言葉を避けて、
具体的に話すように心がけた
コミュニケーションを取っていきましょう。
次回は、アスペルガーの方との恋愛、
交友について書いていきたいと思います。
心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:金子ともや