
カウンセラーの杉本もゆるです。
あなたの周りにお互い様を主張する人はいませんか?
またはあなた自身、お互い様を主張する人ではありませんか?
本来、お互い様という言葉は励ましの言葉として使われることが多いと思います。
迷惑をかけた相手から「お互い様だから大丈夫」などと声をかけてもらい、心が楽になったという人も少なくないでしょう。
ただ、なかには迷惑をかけた側なのに、お互い様を主張してくる人もいます。
図々しいような反省がないような、良い印象を持つことはできません。
お互い様を主張する人には、一体どのような心理が潜んでいるのでしょうか。
今回は、お互い様を主張する人の心理や改善方法についてお話ししていきます。
チャチャマル♂たしかに世の中には、「まぁ、どっちもどっちだよね」「完璧な人なんていないし」「あなたもやってたじゃない」といったフレーズが口から自然に出てくるような「お互い様を主張する人」って男女を問わず沢山いるよね。もちろん、相手から何かを言われたときに、受け入れることができない場面や、反論することもあると思うけど、中には自分の責任逃れを目的として「お互い様」という言葉を日常的に連発して使うことで、人間関係を大きく悪化させているケースも多いみたい。そんな「お互い様を主張する人」の心の奥には、いったいどんな心理が潜んでいるのかな?「お互い様を主張してしまう自分」を見直すにはどうすれば良いのかな?
リン♀今回は「お互い様を主張する人」に共通する「5つの心理」や「4つの改善方法」などが詳しく紹介されているみたいね。それにセルフカウンセリングで「お互い様を主張する人の心理」を自己分析できるから、「言われてみれば、自分はお互い様を主張してしまうことがある(自分にとって心を守る楽な言葉、相手も悪いのだから仕方ない、責められるなら反撃するのが当然、自分を棚に上げているのが許せない、今の自分をなんとか改善したい)」という人や、「身近に、お互い様を主張する人がいる(ワンパターンの言葉で逃げているだけ、非を認められない残念な人、そもそも言葉の意味も使い方も間違っている、忍法・責任すり替えの術、心理を知りたい)」という人にはぜひ参考にして欲しいわね。それではもゆる先生よろしくお願いします!
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まず、お互い様という意味について改めて認識しましょう。
おたがい‐さま〔おたがひ‐〕【▽御互い様】
読み方:おたがいさま
[名・形動]両方とも同じ立場や状態に置かれていること。また、そのさま。「困るのは—です」引用元: weblio辞書「おたがいさま」とは?
仕事でもプライベートでも、誰かに迷惑をかけたりミスをしたりした際、相手から「お互い様だから…」と言ってもらえた経験はあると思います。
逆に、「お互い様」と言って相手を励ましたことのある人もいるかもしれませんね。
しかし、なかには言葉の深い意図を知ってか知らずか、本来言うべきでない立場の人が言ったり、口癖のようにお互い様を主張したりする人がいます。
当カウンセリングルームにも、お互い様を主張する人に関する相談が寄せられることはあります。
- 「お隣さんの深夜の騒音があまりにひどいので直接相談しに行ったら、お互い様だからと言われてしまった。絶対にこちらの方が嫌な思いをしている。」
- 「妻と喧嘩になって不満を指摘すると、それはお互い様でしょと片付けられてしまう。改善する気がないようで、これからのことが心配だ。」
- 「同僚に、困った時はお互い様だからよろしく!といつも面倒な仕事を押し付けてくる人がいます。いい加減勘弁してほしい。」
お互い様と言いながら、相手への思いやりにかけている人は結構多いようです。
お互い様を主張する人にはどのような心理があるのか、以下に詳しく説明しますのでチェックしていきましょう。
「自分を認めてほしい」「不公平だと思っている」「助けてもらって当然」!?「お互い様を主張する人」に共通する「5つの心理」とは!?
セルフカウンセリングで導き出す「お互い様を主張する人の心理」
それでは、お互い様を主張する人の心理を5つ説明していきます。
この5つの説明を読み進めていきながら、セルフカウンセリングで自己分析してみましょう。
あなた自身に共通するものがあるかをイメージしたり、身近で当てはまりそうな人をイメージしたりするととても効果的です。
①自分を認めてほしい
自分の努力や苦労を相手に認めてもらいたいと思っている人です。
自分はこんなに頑張っている、我慢している、などとわかってもらうためにお互い様を使います。
言い換えれば、自分なりにこれだけ既にやっているから、これ以上は無理だ、もっと配慮して、と主張しています。
承認欲求の強い人だといえます。
②不公平だと思っている
自分ばかりが頑張ったり苦労したり迷惑をかけられたりしていると思っていて、それを不公平だと思っている人です。
実際は相手の状況や気持ちを理解していないからであることが多いのですが、本人は自分ばかりと思っています。
無償の愛、ボランティア精神に欠けていて、がっつり見返りを求めるタイプです。
③責任を要求している
相手へ責任を求めて、自分の責任を軽くしようとしています。
何かが起こった際に、自分だけが責任を負うのでなく、半々もしくは自分の方が軽くなるようにしたいと思っているので、お互い様を利用して責任から逃れようとしています。
責任感がなく、色々と人のせいにすることが多い人です。
④許してもらおうとしている
自分の失敗やわがままを許してもらうために、お互い様という言葉を使っています。
自分に関しては反省する気も改善する気もなく、ただ許してもらいたい、認めてもらいたいと思っています。
「あなたも〇〇なところがあるから」と相手と比べて、自分の改善すべき点を見て見ぬ振りします。
自分にとても甘い人です。
⑤助けてもらって当然
困った時には助けてもらうのが当然だと思っています。
当然だと思っているので、感謝の気持ちが足りなかったりなかったりします。
何かしてもらっても、お互い様だと感謝せずに流してしまいます。
反対の立場になった時には、きちんと当然のように助ける人もいますし、手を差し伸べない冷たい人もいます。
自分に都合よく考える人が多いです。
セルフカウンセリングの自己分析はいかがでしたか?
自分や身近な人に当てはまる項目はありましたか?
自分や身近な人に当てはまる項目があった人は、お互い様の言葉を今一度よく考え直し、どのような時に使うのが最適なのか、かたどんな使い方をすると反感を買いやすいのか学びましょう。
良い言葉にも良くない言葉にもなる言葉です。
使う際には注意が必要です。
「お互い様を主張してしまう自分」を見直すにはどうすれば良い?責任感を育て、人の気持ちに寄り添えるようになる「4つの改善方法」を徹底解説!!
「お互い様を主張する人」にチャレンジして欲しい「4つの改善方法」とは?
それでは続いて、話が長い人のための改善方法を4つ説明していきます。
①責任感を身につける
今よりも責任感を身につけましょう。
相手への負担を押し付けるのではなく、自分で責任を取り他人のせいにするクセを改善していく必要があります。
まずは、小さなことから始め、自分で管理できることを増やしていきましょう。
ルールや約束事を毎回守ったり、整理整頓を心がけたりするところから始め、自己管理能力を高めていきます。
そうすることで、責任感が少しずつ身についていきます。
②人の善意に気付く
人の気持ち、反応、行動などに敏感に気づけるようになりましょう。
あなたへの善意にも気づけるようになります。
すると、次第に共感力が磨かれ、感謝の気持ちが増えていくはずです。
コミュニケーションセミナーに参加したり、コミュニケーショントレーニングを受けたりすることをおすすめします。
③まずは自分から変わる
相手が動いたり変わったりしてくれるのを期待するのではなく、まず自分から変わることを意識しましょう。
他力本願な姿勢では、相手も疲れて愛想尽きてしまいます。
自分から変わることが損だという意識を捨て、動き出してください。
その姿勢を見れば、相手も必ず変わってくれます。
人の心について学ぶ、心理学セミナーなどに参加するとよいでしょう。
④カウンセリングを受ける
自分はお互い様を主張してしまうという自覚があったり、周りから指摘された経験があったりする人は、専門のカウンセラーからカウンセリングを受けることをおすすめします。
あなたのお互い様を主張してしまう本当の理由は一体何なのか、心の奥底にある問題をカウンセラーがカウンセリングの中で探り、見つけ出してくれます。
お互い様を主張してしまう心理的な原因は、様々考えられます。
- 強い承認欲求。
- 強い劣等感。
- 強い自己愛。
- 責任感の欠如。
- 共感力の欠如。
- 低い自己肯定感。
- 低いコミュニケーションスキル。
- 人間関係のトラウマ。
- インナーチャイルド。
- 発達障害。
など。
これらのたくさんの中から自分の問題を見つけ出し、自分で改善していくことはとても難しさがあります。
カウンセリングを受けることで、あなたに合った方法で効率的に改善をしていくことができます。
改善にあたって感じるストレスも少なく済むでしょう。
また、カウンセリングを受けることでお互い様を主張してしまうところだけでなく、そのほかの様々な悩みにもカウンセラーは相談に乗ってくれるので、人間関係が改善したり生きづらさが解消されたりしていきます。
「お互い様を主張する人」から「思いやりのある言葉を使える人」へ!大切なのは「相手の立場で受け止める力」と「自分の非を素直に見つめる誠実さ」!
「お互い様」は責任から逃げる言葉ではなく、心を寄せ合うための言葉。まずは“ごめんね”を素直に言えるところから始めてみませんか?
いかがでしたか?
取り組めそうな改善方法はありましたか?
言葉は使い方、使う場面、使う相手によって印象がとても大きく変化します。
よかれと思って使った言葉が、状況や相手の受け取り方によってはトラブルになることもあります。
相手に不快な思いをさせないために、正しい言葉の使い方を学び、また相手の気持ちを今よりも理解できるようになれるといいですね。
相手を励ましたり喜ばせたりする場面で、上手に「お互い様」を伝えられるようになりましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
杉本もゆるでした。
心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる
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