カウンセラーの杉本もゆるです。
あなたはどんなコンプレックスを持っていますか?
外見や学歴にコンプレックスを持っている人は多くいると思います。
しかし、私たちには心のもっと奥底に潜んでいるコンプレックスが存在することもあるのです。
自分ではもう認識することのできない心の深くに根付いてしまっているコンプレックスには、様々なものがあります。
これらを抱えていることにより、生きづらさを感じている人がたくさんいます。
今回はこれらのコンプレックスについてお話ししていきます。
どんな人にもコンプレックスがあって、そのコンプレックスを解消したり克服したいと思っている人はたくさんいると思うけど、一体どんなことをすればいいのかしら?
今回はコンプレックスの原因や反応、そして「コンプレックスの克服方法」も紹介されているから、コンプレックスを何とかしたいと考えている人にはぜひ参考にして欲しいね。それではもゆる先生よろしくお願いします!
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何が違うの?日常で使う「コンプレックス」と、心理学者ユングの提唱した「コンプレックス」の違いとは!?
私たちが日常で使っているコンプレックスという言葉、例えば、「目が小さい」「脚が短い」とか「偏差値の低い学校を卒業した」「学校を中退した」などのコンプレックスは、いわゆる劣等感のことを指します。
他人と比較して自分の方が劣っているという、単純な認識や感情です。
しかし、心理学で用いられるコンプレックスは少し異なります。
このコンプレックスについて研究した心理学者が、スイスの精神科医ユング(1875-1961)です。
ユングの提唱したコンプレックスとは、本人も自覚していない無意識下でも複雑に絡み合った感情、「心的複合体」のことを指します。
この心的複合体とは、その人にとって触れて欲しくない“しこり”のようなもので、生まれてから受けた心の傷の積み重ねにより形成されるといわれています。
このコンプレックスがあるために、自分以外の誰かを恨んだり、傷つけたりしてしまうこともあります。
例えば、顔にコンプレックスのある人ならば、普通なら目立たないように顔を隠そうとして帽子をかぶったり、地味な格好をしたりするでしょう。
しかし、あえて目立つメイクや髪型、服装をしたり、顔にピアスをたくさん開けたりなどしてごまかそうとしている人の場合は、後者のコンプレックス(心的複合体)に当てはまる可能性があります。
ほかにも、金銭的にコンプレックスを抱えている場合、日頃は爪に火を点すような生活を送っていたとしても、身に付ける物はブランドでかためたり、異常にお金に余裕のあるふりをしたりするでしょう。
このように、コンプレックスの部分を過剰にごまかそうとしたり、打ち消そうとしたりする場合、ただの劣等感からくるコンプレックスではなく、自分でも認識できなくなっている心的複合体のコンプレックスになっている可能性があります。
多くの原因は家庭環境!?コンプレックスがあると、人には一体どのような反応が起こるのか?
コンプレックスは自分自身の外見や性格、経歴などだけに生じるものではありません。
多いのは家庭環境に問題がある状況で育った人に生じるコンプレックスです。
例えば、暴力的な父親のもとで育った人の場合、こんなケースがあります。
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誰かと楽しく会話をしている中で、父親についての話題になった
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虐待を受けたなどのせいで、父親のことを思いだしたくない、考えたくない、というコンプレックス
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抑圧が起こる
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思い浮かんだ父親とは別のことを探す
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不自然な反応を生み出す
・答えに詰まる
・話を換えようとする
・当たり障りのない話をする
・挙動不審になる など
このような直接的な話題だけでなく、父親を連想させるような言葉、例えばたばこ、お酒、パチンコ、背広、新聞などに対しても父親のことを思い出し、上記のような反応が起こることもあります。
ある特定の話題に対し、過剰に反応したり無反応になったり避けようとしたりする人には、強いコンプレックスが潜んでいることが多いです。
上記のケースは父親ですが、他にも母親であったり学校であったり、コンプレックスの対象はその人の育ってきた環境により様々です。
コンプレックスを克服は可能なのか!?重要なポイントはコンプレックスの「認知」と「開放」!!
自分自身が抱えているこのようなコンプレックスを見つけ出すことは、難しいことです。
生きづらさは感じているものの、それがコンプレックスのせいだとはなかなか気づきにくいからです。
そこで、まず自分がどんなことに対してコンプレックスを持っているのか、見つけることから始めていきましょう。
人と会話したり、何かをイメージしたりする時に、不快感を覚える言葉や場所、状況などはありませんか?
また、人に話したくないこと、隠したいことはありませんか?
ゆっくりでいいので、心が落ち着いている時に思い出してみてください。
最初はそれより深く考える必要はありません。
ゆっくり、それを見つけ出してみてください。
その不快感に気づくことができたら、それが何に繋がるのか、ゆっくり紐解いていきましょう。
無理はしないでください。
長い期間を経て心に根付いたコンプレックスは、簡単に消すことはできません。
できることなら、一人ではなく、信頼できる人や家族などに話を聞いてもらいながら、一緒に考えていった方が良いでしょう。
専門家のカウンセリングも効果あり!!
または、傾聴のプロであるカウンセラーからカウンセリングを受ければ、自分自身のコンプレックスを早く見つけ出すことができるでしょう。
あなたの生活の生きづらいところにいち早く気づき、その原因を見つけ出せるはずです。
そして、定期的にカウンセリングを受けていけば、カウンセラーがそのコンプレックスからの解放のお手伝いをしていきます。
コンプレックスから抜け出すことで大切なのは、受けた傷は過去のものであるとしっかり認識することです。
苦しみは傷を受けた時、その時だけで十分なのです。
今もなお苦しむ必要はありません。
自分は、今を生き、そして未来を生きていくのだと感じてください。
過去に囚われず、前を向いて歩いていくことです。
辛いときはカウンセラーを頼ってください。
あなたの苦しみを誰よりも理解することができます。
杉本もゆるでした。
心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる
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