カウンセラーの杉本もゆるです。
あなたの周りに謙遜(けんそん)しすぎる人はいませんか?
またはあなた自身、謙遜しすぎる人ではありませんか?
日本の文化とも言える「謙遜」。
褒められても私たちはつい、「いやいや~」なんて謙遜することがありますね。
他にも物をあげる時「つまらないものですが…」なんて謙遜することがあります。
謙遜の文化は美徳とされていますが、中には過剰に謙遜しすぎて顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまう人もいます。
そんな謙遜しすぎる人には、一体どのような心理が潜んでいるのでしょうか。
今回は謙遜しすぎる人の心理や、謙遜しすぎる人への対応についてお話ししていきます。
たしかに世の中には、褒められたことを受け入れず「全然そんなことはない」「私なんかまだまだ」といったような「謙遜しすぎる人」ってたくさんいるわよね。もちろん日本では「謙遜することは美徳」とされている風潮があるけど、状況によっては「謙遜が嫌味に聞こえる」「相手の褒め言葉を固辞し続けるのは美徳ではなく失礼」といったように、コミュニケーションエラーとなってしまうケースもあるようね。そんな「謙遜しすぎる人」の心の奥には、いったいどんな心理が潜んでいるのかな?身近に「謙遜しすぎる人」がいる場合、相手に対してどんな褒め方をするのがベストなのかな?
今回は「謙遜しすぎる人」に共通する「8つの心理」や「4つの上手な褒め方」などが詳しく紹介されているみたいだよ。それにセルフカウンセリングで「謙遜しすぎる人の心理」を自己分析できるから、「自分はどちらかと言えば謙遜してしまう方だ(褒められるとつい謙遜してしまう)」という人や、「身近に謙遜しすぎる人がいる(否定されているようでストレスになる、会話が面倒に感じる)」という人には特に参考にして欲しいね。それではもゆる先生よろしくお願いします!
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「謙遜」は美徳ではなくデメリットが多い!?
謙遜(Humility)とは
謙遜は、さまざまな解釈で、低い自己関心、または自分を前に出したがらないことを中心とする美徳として広く見られているため、多くの宗教的および哲学的伝統にあり、ナルシシズム、傲慢、および他の形態のプライドとは対照的です。外因性の側面を持つ理想的でまれな内因性の構造。
日本の文化とも言える謙遜。
まったく謙遜のない人よりかは、多少謙遜を使える人の方が謙虚で人から好印象が得られます。
しかし、あまりにも謙遜が過ぎると、周りから距離を取られたり面倒な人だと思われたりすることもあります。
日本人のコミュニケーションとして、謙遜は当たり前とも言えるかもしれませんが、使い方次第ではマイナスな評価になってしまうこともあるのです。
あなたの周りにも、せっかく褒めたのに否定されて褒め言葉を受け取ってくれない人、いませんか?
そんな人たちの心理を探っていきましょう。
「もっと褒められたい」「嫌われたくない」「信用していない」!?「謙遜しすぎる人」に共通する「8つの心理」とは!?
セルフカウンセリングで発見「謙遜しすぎる人の心理」
それでは、謙遜しすぎる人の心理を8つ説明していきます。
この8つの説明を読み進めていきながら、セルフカウンセリングで自己分析してみましょう。
あなた自身に共通するものがあるかをイメージしたり、身近で当てはまりそうな人をイメージしたりするととても効果的です。
【謙遜しすぎる人の心理①】もっと褒められたい
「私なんて~」などと過剰に謙遜することで、「そんなことないよ」などと承認欲求を満たしてもらえるような言葉を期待しています。
心から謙遜しているわけではなく、相手からかまってもらいたいがために、謙遜を使っています。
【謙遜しすぎる人の心理②】目立ちたくない
注目を浴びることが好きでなく、控えめに生きていたいと思っている人です。
主張をしたり褒められたりすると目立ってしまうと思っているので、目立たないように謙遜をしています。
褒められるなどしても頑なに認めようとしないので、謙遜しすぎる人だと思われてしまいます。
【謙遜しすぎる人の心理③】素直になれない
褒められたりしても素直に受け止めることのできない、ツンデレな人です。
とても恥ずかしがり屋で、褒められてもついつい否定してしまいます。
心の中では他人から認めてもらえたことを喜んでいますが、ありのままを表現できず、「いやいや」「全然です」などと否定してしまいます。
【謙遜しすぎる人の心理④】嫌われたくない
他人から嫌われるのを避けようとして、謙遜しすぎてしまう人です。
自信満々で偉そう、ずうずうしいなどと思われないように、過剰に遠慮したり褒め言葉を否定したりします。
嫌われないようにしている言動が、裏目に出てしまっている人です。
【謙遜しすぎる人の心理⑤】自信がない
自分なんて褒められる価値もない人間だと思っているので、他人からの厚意や褒め言葉を受け入れることができず、謙遜しすぎてしまう人です。
自己卑下の傾向が強く、いつも劣等感を抱えているような人です。
【謙遜しすぎる人の心理⑥】距離を保ちたい
周囲の人または特定の人と一定の距離感を保っていたいと考えている人です。
自分の心に他人が入ってこないようにするための壁を作っているような人で、過剰な謙遜をすることでそれ以上親密な関係になることを防いでいます。
【謙遜しすぎる人の心理⑦】相手の方が優れていると思っている
自分よりも褒めてくれた相手の方が格段に優れていると思っているため、褒め言葉を受け入れない人です。
相手のことを尊敬している気持ちが強いため、そんな褒め言葉は自分にはもったいないと思っているのかもしれません。
【謙遜しすぎる人の心理⑧】信用していない
相手のことを信用していないため、過剰な謙遜をします。
疑い深い性格で人に対してなかなか心を開きません。
そのため、相手からの褒め言葉をお世辞や嘘だと思っています。
素直に相手の気持ちを受け取ることのできない、少し寂しい人だと言えます。
セルフカウンセリングの自己分析はいかがでしたか?
自分や身近な人に当てはまる項目はありましたか?
自分や身近な人に当てはまる項目があった人は、謙遜することだけが礼儀ではないことを学び、コミュニケーションスキルを高めていきましょう。
「謙遜しすぎる人」と上手にコミュニケーションを取るにはどうすれば良い!?相手を心から笑顔にする「4つの上手な褒め方」を徹底解説!!
「謙遜しすぎる人へ」心から伝えたい「4つの上手な褒め方」とは!?
それでは続いて、謙遜しすぎる人への上手な褒め方について説明していきます。
【謙遜しすぎる人への上手な褒め方①】もう一回褒める
例えば、
- A「いつも頑張っていて偉いね」
- B「いやいや、私なんて全然です」
- A「そんなことないよ!いつも一生懸命頑張っていて偉いよ」
のように、否定する人にはもう一回同じ言葉でいいので、褒めてあげましょう。
【謙遜しすぎる人への上手な褒め方②】具体的に褒める
例えば、
- A「いつもおしゃれだね」
- B「いやいや、そんなことないよ」
- A「いつも髪のアレンジがかわいいし、靴もキレイにしていて尊敬するよ」
などと、アバウトに褒めるのではなく、「○○が良い!」「△△がすごい!」などと具体的に褒めてあげましょう。
【謙遜しすぎる人への上手な褒め方③】こっそり褒める
人前で褒めるのではなく、二人きりの時やみんなが聞こえない程度の声量で褒めてあげましょう。
恥ずかしがり屋な人には、こっそり褒めてあげる方が良いのです。
【謙遜しすぎる人への上手な褒め方④】周りからの評価も加える
褒め言葉に「みんなも言っていったよ」「○○さんも褒めてたよ」などと加えると信憑性が増すように感じられて、受け入れやすくなります。
心理的効果も働き、喜びも倍増します。
【まとめ】「謙遜しすぎる人」には思いやりの心を伝えよう!大切なことは「相手を尊重する」ことと「愛のある言葉を使う」こと!!
自分自身を受け入れ「謙遜しすぎる・自信過剰」ではない「素直な心」を育てよう
いかがでしたか?
トライできそうな褒め方はありましたか?
謙遜しすぎる人だけでなくその他の人にも活用できるので、ぜひ使ってみてください。
また、謙遜しすぎる人にムキになると逆効果なので、「そんなことないです」などと否定が続いたら、「“私は”頑張っていると思っているよ」「“自分はあなたを尊敬している”」などと、自分はこう思っているのだと伝えて終わりにしましょう。
表面上は否定していたとしても、内心は喜んでいるはずです。
そして、自分が謙遜しすぎてしまう人だと思う人は、素直に受け入れられる心とコミュニケーションスキルを身に付けましょう。
コミュニケーションセミナーに参加してコミュニケーションスキルを向上させたり、専門のカウンセラーからカウンセリングを受けるなどして心のわだかまりをほぐしていったりしましょう。
そうすることで意固地にならず、また承認欲求に左右されない心で人と接することができるようになります。
謙遜は、日本人ならではの美しいコミュニケーションです。
そんな美しいコミュニケーションを最大限に活用できるような人になれるといいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
杉本もゆるでした。
心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる
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