統合失調症で治療中の女性

 

カウンセラーの杉本もゆるです。

▶ 杉本もゆるのプロフィール

 

「統合失調症」という病気を

知っていますか?

 

この病気は2002年までは

「精神分裂病」という病名で

呼ばれていました。

 

症状はいたって様々で、

回復が非常に難しい

病気でもあります。

 

そして、

統合失調症は決して珍しい

病気ではありません。

 

あなたや家族がこの病気に

なってしまう可能性は

大いにあり得ます。

 

そこで、

今回は統合失調症の発症と、

病気の前兆についてお話ししていきます。

 

 

コタロウ♂コタロウ♂

統合失調症は幻覚や妄想といった症状が特徴的な精神疾患だけど、多くの患者さんが薬物療法と精神療法(カウンセリング)で回復しているみたいだね。

サクラ♀サクラ♀

今回のセルフカウンセリングで統合失調症の「前兆サイン」をチェックするこができるから早期発見・早期治療の参考にしたいわね。もゆる先生よろしくお願いします!


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統合失調症は珍しい病気ではない!?発症のきっかけは「人生の○○」や「○○の変化」!!

 

統合失調症という病気は、

私たちの認識の中では

それほど認知されている

病気ではないと思います。

 

しかし、

決して珍しい病気ではないのです。

 

この病気は人口の約1%が

生涯に一度はかかるといわれています。

 

この計算によれば、

日本の統合失調症の患者数は

100万人程度いることになります。

 

厚生労働省の調査によれば、

日本の統合失調症の患者数は

約70万人とされていますが、

 

この数字の開きは、

発症していても気づかなかったり、

様々な理由で受診を中断して

しまったりしている人が

多いためだといわれています。

 

統合失調症を発病しやすい年齢は、

思春期~30歳までが多く、

全体の70~80%を占めています。

 

男女別の平均発症年齢は

男性が27歳、女性が30歳。

 

発症のピークは10代半ば~20代前半

となっています。

 

患者数のはっきりとした男女差は

ありませんが、どちらかというと

男性の方が多い病気です。

 

また、発症のきっかけは、

受験や就職などの「人生の節目」や、

恋愛・結婚・出産など大きな「環境の

変化」があった場合が多いようです。

 

 

統合失調症の前兆サインとは!?統合失調症の早期発見・早期治療に役立てるセルフカウンセリングで「7つの症状タイプ」をチェック!!

 

統合失調症は治療しなければ、

発症してから最初の5年間で

症状が急速に進みます。

 

原因は明らかになっていませんが、

統合失調症患者の画像検査では、

脳の前頭葉に委縮が見られることが

現段階でわかっています。

 

前頭葉は思考や記憶、意欲、

情動などといった人間にとって、

非常に重要な機能を司る部分です。

 

そのため、

本人や家族ができる限り早い段階で、

病気に気づくことが重要なのです。

 

統合失調症は、ある日突然発症する

わけではありません。

 

発症する前には、しばしば

前兆のような症状がみられます。

 

症状は様々ですが、

これらの前兆に気づき

早期治療することができれば、

その後の症状も相当変わってきます。

 

それでは、あなたには

統合失調症の前兆が出ていないか?

セルフカウンセリングで

チェックしてみましょう。

 

7つの項目を

セルフカウンセリングしてみて、

自分にこのような症状が出ていないか

確認してみてください。

 

 

<統合失調症の前兆サイン-セルフカウンセリング7>

①不眠 発病の初期に最も多く患者さんが訴える症状。考えが混乱し、安心して眠れなくなってしまう。
②不安感や違和感 漠然とした不安感や違和感が日常的につきまとい、様々なことに猜疑心がふくらんでいく。
③心身の不調 焦りや緊張感などが高まり、頭痛や胃痛、動悸、吐き気などの体の不調もみられる。
④成績不振や仕事の能率の低下 認知機能に障害が起こるため、記憶力や注意力などが低下する。挽回しようとする意欲も見られない。
⑤妄想 多くは被害妄想。加害者が誰なのかは曖昧なことが多い。
⑥幻覚 特に多いのが幻聴。幻聴から被害妄想が生じることもある。
⑦ひきこもり 妄想や幻覚などがあるために、次第にひきこもりがちになる。

 

 

前兆サイン-セルフカウンセリングの

結果はいかがでしたか?

 

自分自身や家族の

上記のような異変に気づいたら、

放置せず、まずは精神科や神経科を

受診してみてください。

 

 

統合失調症のベストな治療は「薬物療法」と「カウンセリング」!統合失調症はとにかく早期発見・早期治療が重要!!

 

統合失調症は早くに気づいて

治療することがとにかく大切です。

 

早期発見をして、

薬物療法はもちろんのこと、

カウンセリングなどの精神療法を受け、

治療していきましょう。

 

幻覚や妄想などの陽性症状は、

薬物療法である程度改善できる

場合が多いですが、

 

自主性や集中力の低下、

感情の平板化などの陰性症状は、

薬物療法のみでの改善は

難しいのが現状です。

 

症状に合わせて、

薬物療法や認知行動療法を用いた

カウンセリングなどを行うことを

おすすめします。

 

統合失調症は、

かつては不治の病とされていた

病気ではありますが、

現代の医学では回復できる

病気とされています。

 

一歩でも早く回復に近づくためにも、

早期発見・早期治療がポイントになります。

 

統合失調症の前兆を知り、

自分自身または家族の異変に

いち早く気づけるように

しておきましょう。

 

今回の

セルフカウンセリングの結果も

ぜひ参考にしてみてください。

 

杉本もゆるでした。

 

心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる