統合失調症が発症し日々の生活に支障をきたしている若い女性

 

カウンセラーの杉本もゆるです。

▶ 杉本もゆるのプロフィール

 

人種、民族、地域に関わらず、

0.6~1.9%の人が生涯で一度は

発症するといわれている精神疾患、

統合失調症。

 

近年では治療法が進歩したため

回復を望める病気になり、

入院患者数も減少傾向にありますが、

日本で病院のベッド占有率は

トップクラスだそうです。

 

この病気の恐ろしい点は、

未だ明確な発症の原因が

突き止められていないことです。

 

しかし、日々研究が進み、

統合失調症を引き起こす

いくつかの要因があるということは

現時点でわかっています。

 

今回は、

その統合失調症を引き起こす要因や、

発症リスクを少しでも減らす

方法についてお話ししていきます。

 

 

サクラ♀サクラ♀

統合失調症を発症させてしまうと、幻覚や妄想をはじめとして会話や行動など生活に障害が出てしまうけど、そんな時こそきちんとした治療やメンタルケアをして回復していく必要があるわね。

コタロウ♂コタロウ♂

今回は統合失調症の原因やストレスに強くなるポイントが紹介されてるようだからぜひ参考にしたいね。もゆる先生よろしくお願いします!


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統合失調症によって起こる脳内の異常とは!?キーポイントは神経伝達物質の「○○○ミン」!!

 

統合失調症には、

脳内の「ドーパミン」という

神経伝達物質が深く関わっています。

 

神経伝達物質とは、

私たちの脳内に約1000億個以上

存在するといわれる神経細胞

(脳内の情報交換をする役割を担っている)

の働きを円滑にするための物質です。

 

ドーパミンは、

注意、意欲、感情、学習、運動調節

といった人間が通常の生活を送る上で、

とても大切な機能をコントロール

している物質です。

 

この物質の

過剰分泌や機能低下などにより、

統合失調症の陽性症状

(幻覚や妄想など)や陰性症状

(感情の平板化や意欲の低下など)

を引き起こすと考えられています。

 

また、統合失調症を発症すると、

脳の中枢部分である前頭葉や、

側頭葉、海馬や扁桃体といった

重要な部位に委縮が見られることが

わかっています。

 

 

統合失調症を発症させてしまう「3大要因」とは!?心理的要因だけじゃなく遺伝や環境も大きく影響!!

 

統合失調症は先述したように、

はっきりとした原因はわかっていません。

 

なぜなら、統合失調症の診断は

主に医師が問診を通して判断するため、

何らかの根拠がある病気ではないからです。

 

また、

人特有の心理的な分野に

異常があらわれる病気であるため、

人以外の動物で研究しても

症状があらわれているかの

判断が難しいのです。

 

しかし現段階では、統合失調症は

いくつかの要因が重なって

発症すると考えられています。

 

この要因は大きく分けると、

遺伝的要因、環境的要因、

心理的要因の3つがあります。

 

遺伝的要因
これまでの研究では、統合失調症患者の約9割は両親が統合失調症ではなく、3親等までを調べてみても約63%までは遺伝が原因ではないとされています。また、統合失調症の一卵性双生児の発症率は50%であるため、発症率は遺伝的要因のみではないことがわかります。ただ、統合失調症患者の親から生まれた子どもの発症率は通常の約10倍であり、両親が共に統合失調症の場合、その子どもは48%程度の確率で発症するとされています。つまり、遺伝的な要因は限定的ではあるものの、ある程度関連があると考えられます。
環境的要因
ストレス耐性のない人がストレスの多い環境や、就職・結婚・出産その他大きな人生のイベントで一気にストレスがかかった時、発症の引き金となることがあります。確定しているわけではありませんが、妊娠中の母親がインフルエンザや風疹にかかることにより、その子どもは統合失調症を発症する確率が格段に上がるという報告もあります。また、ウイルスの流行などが原因で「冬季出生」や、ストレスが関係して「都市部での生育」などでも発症率が上がっているという報告があります。
心理的要因
ストレスに対する弱さは誰にでもありますが、統合失調症を発症する人はストレスに対して過剰に反応する傾向が見られています。この弱さは、もともと遺伝的病気になりやすい体質である場合や、母親の胎内いたときに脳に何らかの障害を受けた場合などに生じやすいとされています。

 

これらの様々な要因が重なり、

統合失調症は発症すると考えられています。

 

 

統合失調症にはメンタルケアがおすすめ!ストレス耐性を身につけるポイントは「○○の歪み」を改善すること!!

 

統合失調症を発症する人には、

ある一定の性格傾向があると

されています。

 

例えば、内気でおとなしい、

神経質、人と関わるのが苦手、

自己主張が苦手、

一人でいることが好き、などです。

 

もちろん、

これらは全ての患者さんに

当てはまることではありません。

 

しかし、

発症に何らかの影響を

与えていると考えてよいでしょう。

 

上記のような

性格傾向に当てはまる人は、

統合失調症を発症する引き金を

引かないためにも、自分自身に

ストレス耐性を身につける

必要があります。

 

人と交わることを恐れず、

人間関係をストレスなく

円滑に進めるために

コミュニケーション能力を

向上させることはもちろんのこと、

 

神経質であったり自己主張が

苦手であったりする場合には

「認知の歪」みが関係している

可能性があります。

 

認知の歪みがあると、生きづらく、

ストレスも感じやすくなるため、

適切なカウンセリングを受け、

認知の歪みを改善し、

メンタルケアをしていきましょう。

 

風邪や怪我を予防するのと同様に、

心の病気もある程度は予防が

できるものです。

 

心も体も健康でいるために、

カウンセリングを受けたり

コミュニケーションスキルを

学んだりして、

感じるストレスを

減らしていきましょう。

 

杉本もゆるでした。

 

心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる