ストレスでイライラしながら電話をする女性社員

 

こんにちは。

 

カウンセラーの金子ともやです。

▶ 金子ともやのプロフィール

 

今回は適応障害とうつ病について、

焦点を置いてお話ししていきたいと思います。

 

 

ココ♀ココ♀

適応障害とうつ病はとても似てる感じがするけど、いったい何がどう違うんだろう?

レオ♂レオ♂

今回は適応障害とうつ病の関係性が分かるみたいだね。ともや先生よろしくお願いします!


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適応障害とうつ病の「決定的な違い」とは!?

 

適応障害とうつ病は、症状が

よく似ていると言われています。

 

では適応障害とうつ病の違いは

どんな点でしょうか?

 

 

適応障害の特徴的な症状

 

・環境変化によるストレスがある。

・ストレスがかかる環境から離れると症状が良くなることが多い。

 

 

うつ病の特徴的な症状

 

・ストレスが持続的にかかり、少しずつ症状が悪化していく。

・ストレスがかかる環境から離れても、良くならないことが多い。

 

 

大きな違いとしては、

ストレスがかかる環境から離れたときに

症状が良くなるかどうか、という点です。

 

仕事上の環境がストレスとなっている場合、

勤務中は憂鬱(ゆううつ)で不安や

めまいがします。

 

ところが、休日には気分が晴れて、

趣味などを楽しむことができます。

 

そんな経験、あなたにはありませんか?

 

 

前兆シグナルを放置すれば5年後にはうつ病発症の危険性!!

 

うつ病の方の場合は、環境が変わっても

気分が晴れることはなく、憂鬱(ゆううつ)な

気分が続きます。

 

このような憂鬱な気分に

持続的に支配されてしまい、

意欲の低下、感情が失われる、

 

そして食欲の低下、不眠といった症状が

2週間以上継続すると、うつ病の

可能性が高くなります。

 

うつ病と適応障害は異なる病気ですが、

厚生労働省によると、適応障害の方の

40%が、5年後にはうつ病に移行して

しまっている統計データもあります。

※参考文献「厚生労働省:
みんなのメンタルヘルス-適応障害-」

 

つまり適応障害を放置しておくのは、

とても危険な行為なのです。

 

うつ病の前兆と捉えて、なるべく早期に

対応するのがベストです。

 

 

「適応障害かも?」と気づいた時にするべきことは?

 

では、適応障害になってしまったときに

休職するべきなのでしょうか?

 

ストレスの原因が職場にあると

はっきり判断できていると、

 

仕事をしばらく休んだほうが

良いのではないか?と悩む人も

多いと思います。

 

しかし、適応障害の場合はストレスの

かかる環境から離れるだけでは、

根本的な解決にならない場合も

多いのです。

 

復帰することが難しくなる場合や、

周囲との人間関係が、ギクシャクして

しまうケースもあるので慎重な判断を

しましょう。

 

職場での環境を相談する場合には、

    • 職場の上司、人事の方に相談する。
    • 職場の産業医のカウンセリングを受ける。
    • 病院で診察を受け診断書をもらう。

 

どのような方法が適切なのかというのは、

それぞれ人によって異なります。

 

こころの病気については、以前に比べて

社会的な認知度も上がってきていますが、

まだまだ十分な理解を得られているとは

言えません。

 

体の病気と比べると職場や周囲への対応も

難しい部分があります。

 

 

何より大切なことは「心や体からのシグナルに感謝する」こと

 

適応障害が発症してしまったら、

それぞれの症状、職場環境、

生活環境に合わせた対処を

していく必要があります。

 

そして何より大切なことは、

「一人で抱え込まない」ということと

「誰かに相談する」ということです。

 

心身がつらい時には、一人で

重要な判断をしないほうが良いでしょう。

 

「辛い」と感じるのは、心や体からの

ありがたいシグナルです。

 

そんな時は、そのシグナルに感謝して

心と体をゆっくりと休めるようにしましょう。

 

心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:金子ともや