境界性パーソナリティ障害で苦しんでいる女性

 

代表カウンセラーの遠藤まなみです。

▶ 遠藤まなみのプロフィール

 

今回は「境界性パーソナリティ障害」を

テーマにして書いていきたいと思います。

 

境界性パーソナリティ障害を

簡単に言うと、大多数の人とは

違う反応や行動をすることで、

本人はもとより周りが困っている

ケースに診断される精神疾患です。

 

たとえば、

いつも気分の波が激しくて

感情も不安定、

 

そして「良い」「悪い」などを

両極端に判定したり、

また強いイライラ感を抑えきれなくて

怒鳴ったりするような人です。

 

こういった行動を取っている人は、

「周りの人に迷惑をかけている」と

気付く必要があります。

 

あなたの近くにも、

「周りの人に迷惑をかけている人」

いませんか?

 

 

ココ♀ココ♀

境界性パーソナリティ障害の発症ってどういうものが影響しているんだろう?

レオ♂レオ♂

セルフカウンセリングをすれば、境界性パーソナリティ障害かをチェックできるみたい。まなみ先生よろしくお願いします!


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境界性パーソナリティ障害の発症は男性の3倍も!?その症状と傾向とは?

 

パーソナリティ障害に含まれる

境界性パーソナリティ障害は、

 

不安定な自己と他者のイメージ、

感情、思考の制御不全、自傷、

自殺などの衝撃的な自己破壊などを

特徴とします。

 

「境界性」というのは、精神病と神経症の

境界にある病気で「パーソナリティ」と

付きますが、人格や性格の病気では

ありません。

 

境界性パーソナリティ障害は、

女性が多く男性の3倍と言われています。

 

発症する年齢層は青年期、または

成人期に多く、30代頃には軽減する

傾向があります。

 

 

やはり原因はストレス!?あなたにも影響している可能性が!!

 

境界性パーソナリティ障害の原因は、

完全に解明されたわけではありません。

 

最近の研究では、「生物学的特性」や

「発達期の苦難の体験」が関連している

ことがわかっています。

 

たとえば、

衝動的な行動パターンは

中枢神経系を制御する、

 

神経伝達物質・セロトニンが

関係していて、

神経系機能低下によるものだと

考えられています。

 

また、

養育者が身近にいなかったなどの

養育環境が不十分だったことや、

教育期につらい体験をしたことなどが

発症と関連していると言われています。

 

幼少期に身体的、性的虐待を受けたり、

親が過保護であったり、

人間関係が亀裂した家族で育ったという

教育環境も発症と関連していると

言われています。

 

この他に、

激しいストレスにさらされやすい

都市型の生活環境も指摘されています。

 

もちろん、遺伝の影響も多少ありますが、

主なる原因としては、生育環境や

社会的環境がおおきな陰を投げかけていると考えられます。

 

 

「セルフカウンセリング」で境界性パーソナリティ障害の可能性を今すぐチェック!!

 

境界性パーソナリティ障害のある人の

傾向にはいくつか特徴があります。

 

11問のセルフカウンセリングを実施して、

該当する項目がいくつあるかチェックしてみましょう。

 

<セルフカウンセリング11>

1 大切な人と密接な関係を続けることが困難である。
2 大切な人に見捨てられるのではないかと不安になって、相手にしがみついたり困らせたりしたことがある。
3 相手を時には理想的だと思ったり、時には幻滅したり落差が激しい。
4 衝動的に悪いことやよくないことをする。
5 突然怒りを爆発させたり、突然落ち込んだりする。気分が両極端である。
6 自分の思い通りにならないと激しい怒りを覚える。
7 自分に起こっていることをリアルに感じないことがある。
8 何をしていても虚しい気持ちになる。
9 被害妄想にかられることが多い。
10 酒に依存したり、薬物を乱用したりする。
11 自分の手首に傷をつけるなどの自傷行為をしたり、自殺を企んだりしたことがある。

 

セルフカウンセリングの結果はいかがでしたか?

 

該当している項目が4つ以下なら問題ありません。

 

もし、5つ以上チェックがついたなら

境界性パーソナリティ障害の可能性があります。

 

 

「境界性パーソナリティ障害かも?」と感じたらどうすればいい??

 

セルフカウンセリングで

5つ以上該当する項目があった場合、

境界性パーソナリティ障害の可能性は

極めて高くなりますが、まったく心配する

必要はありません。

 

なぜなら境界性パーソナリティ障害は

治らない病気ではないからです。

 

きちんとした薬物療法と

精神療法(カウンセリング)の2本立てを

することで改善していきます。

 

「もしかして…?」と思ったのは

あなたにとっての「大切な気付き」なのです。

 

その気付きに感謝し決して放置することなく、

身近な精神科や心療内科での診断、

精神療法(カウンセリング)を受けてみましょう。

 

境界性パーソナリティ障害の克服には、

早期発見、早期治療がとても

大切だということを知っておいてくださいね。

 

心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:遠藤まなみ