大人の発達障害「ADHD」で悩んでいる女性

 

代表カウンセラーの遠藤まなみです。

▶ 遠藤まなみのプロフィール

 

あなたは「ADHD」という症状をご存じでしょうか?

 

ADHDとはざっくりと言えば、

「注意欠落・多動性障害」といい、

自分をコントロールする力が弱く、

その結果が行動面の問題となって

現れてくる障害です。

 

今回はADHDの特徴や改善方法について

お話していきたいと思います。

 

 

チョコ♂チョコ♂

「ADHD」って子どもの頃からずっと続く症状で、大人になってもなかなか改善できない症状みたいだね。

ハナ♀ハナ♀

今回のセルフカウンセリングで自分の「ADHD度」をチェックできて、きちんとした改善方法も分かるみたいよ。まなみ先生よろしくお願いします!


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ADHDの3つの特性(不注意、多動性、衝動性)とは?

 

「ADHD」脳とは発達障害の一種で

脳の癖のようなものと言われています。

 

脳には様々な機能を請け負う場所が

ありますが、ADHDの場合は

その場所がありません。

 

また、

日常生活を確実にこなしていくための

場所もうまく機能しない、

いわゆる「癖」があると言われています。

 

昔から

「人は無くて七癖」と言われていますが、

ADHD脳には3つの癖があります。

 

その3つの癖を自己分析することが、

ADHDを克服する第一歩となります。

 

 

セルフカウンセリングであなたの「ADHD度」を今すぐチェック!!

 

ADHDの症状がある人の傾向には

いくつか特徴があります。

 

14問のセルフカウンセリングを実施して、

該当する項目がいくつあるかチェックしてみましょう。

 

<セルフカウンセリング(特徴・不注意)>

1 注意力や集中力が持続できず気が散りやすい、やたらと忘れ物や失いものをしてしまう。
2 忘れてはいけないという意識を持続できない。
3 遅刻、ケアレスミスなど、不注意が原因で起こるトラブルがとても多い。
4 大切な書類を無くしたり、書類は誤字脱字が多い。
5 社会的な地位が高いにもかかわらず「脇が甘い」行動をしてしまう。

 

<セルフカウンセリング(特徴・多動性)>

6 周囲から見ると大人なのに落ち着きがない。
7 色々なことを考えたり、気を取られたりせわしなく動いている。
8 物をきちんと片付けられない。
9 単純な作業がとても苦手。
10 能力の高い人の場合は、同時に複数の作業をこなすのが得意。

 

<セルフカウンセリング(特徴・衝動性)>

11 自分の感情や周りの刺激に反応しやすく、思い立ったらすぐに行動してしまう。
12 今やるべきではないことも自分でストッパーが効かない。
13 会話の最中に相手の話をさえぎったり、順番を待つのが苦手でイライラして割り込みをしたりしてしまう。
14 とにかく失言が多いのでKYと言われてしまう。

 

セルフカウンセリングの結果はいかがでしたか?

あなたは、いくつ当てはまりましたか?

 

自分がADHD脳であっても、

この癖とうまく付き合えば問題はありません。

 

もし自分で判断するのが難しい場合は、

精神療法(カウンセリング)が効果的です。

 

精神療法(カウンセリング)を

受けることにより、

自分のADHD脳の癖を知り、

カウンセラーからアドバイスを

してもらうことで、社会生活を

うまく送れるようになれます。

 

 

ADHDは改善できる?ポイントは「自分の理解」と「適切な処置」

 

ADHDの症状は、大人になると

だいたい3分の1の人は良くなる

傾向があります。

 

そして3分の1の人は、表だっては

判らなくなります。

 

どういうことかと言うと、

外では何とか普通に活動しているものの、

家に帰るとゴミの山とか、家庭生活が

うまくいかないと言う人です。

 

そして残りの3分の1の人は、

大人になっても改善しないと

考えられています。

 

でもこれらの症状は、

病気ではないので安心して下さい。

 

発達がゆっくりしている、

もしくは「脳の癖」なんです。

 

脳には「前頭前野」と「側坐核」という

領域があります。

 

感情のコントールタワーみたいな場所で、

ADHD脳の人は、ここで働くドーパミンの

神経伝達物質がうまく働かないので、

特徴的な症状が出てしまうと言われています。

 

脳に原因があるのに、

「病気ではない」と言われるのは、

病院に行ってもはっきりと診断するのが

なかなか難しいからです。

 

もちろん、

ADHDの治療薬は存在していますが、

薬物治療はあくまで「初期の助け舟」

的なもので、

薬の力で行動を押さえつけるのは

あまりおすすめできません。

 

そういった面から、アドバイスしてもらえる

精神療法(カウンセリング)を受けて

モチベーションをあげる

メンタルトレーニングなどをするのが

効果的と言えます。

 

ADHDの人は、自己評価が低下し

不安感が強くなり、

劣等感や自責感に苛まれたり、

意欲がなくなったりして、

「うつ病」や「不安障害」といった

「二次障害」を併発してしまう人が

多いので注意が必要になります。

 

自分の症状ときちんと向かい合い、

適切な処置をしてあげることが

ADHD克服につながります。

 

決して放置せずに、

一歩一歩前進していってくださいね。

 

心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:遠藤まなみ