こんにちは!
カウンセラーの金子ともやです。
「初対面の人と打ち合わせ。緊張するなぁ。」
「大事なプレゼン、うまくできるかなぁ。」
このような場面というのは
誰でも緊張しますよね。
対人関係を苦手としていても、
機会を重ねることによって、
徐々に克服していく人も多いと思います。
ところが
「他人に合わせるのが苦手」
「どうしても人見知りしてしまう」
といったように対人関係に
苦手意識を持つ人も少なくありません。
今回は対人恐怖症について、
そして対人関係を上手に築くコツなどをご紹介します。
他人に合わせるのが苦手という人が多いけど、対人恐怖症になりやすいタイプには色々と共通点があるみたいだね。
対人恐怖症を理解し、苦手意識を克服して、ストレス社会とは無縁の「強いメンタル」を手に入れる必要があるわね。ともや先生よろしくお願いします!
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対人恐怖症に陥る危険性とは!?精神面だけでなく身体にも悪影響を及ぼす「社会不安障害」!!
対人関係に苦手意識を持っている人は
たくさんいます。
なぜなら人と人とが触れ合う、
やり取りするなどにより、摩擦熱は
必ず発せられるからです。
これは「対人ストレス」と呼ばれ、
人間社会で生きていくには
避けることができないものです。
しかし、苦手意識が強くなってしまうと、
シャイ、内気といった言葉では
済まされなくなってしまうのです。
そして苦手意識がさらに悪化すると、
人との関わりを避けてしまい、
友人ができない、仕事仲間の会話に
溶け込めない、といった状況に陥る
危険性があります。
そうなると、
「自分は嫌われているかもしれない」
「自分の顔が醜から不快にさせて
しまっているかもしれない」
と妄想的な考えに至ってしまうケースもあります。
ちなみに、対人恐怖症は場の雰囲気を
大切にする日本人特有と言われており、
かつては欧米で認識されていませんでした。
ですが、最近では欧米でも対人状況で
起きる強い不安、恐怖を特徴とする
心の病気が認識され、「社会不安障害」の
一種として認められるようになりました。
対人恐怖症を発症すると、
対人関係で以下のような症状があらわれます。
- 頭痛
- 動悸
- 手足の震え
- 呼吸が浅くなり、胸が苦しくなる
- 赤面(顔が赤くなってしまう)
このような症状に加えて、
場合によってはパニック発作が
生じてしまうこともあります。
対人恐怖症になりやすい原因とは!?3つのセルフカウンセリングで対人恐怖症の原因を分析!!
では、対人恐怖症になってしまう方は
どのような原因があるのでしょうか?
3つのセルフカウンセリングで、
対人恐怖症の原因を分析していきましょう。
1.性格
対人恐怖症を発症しやすい人には、
共通した性格があります。
神経質、心配性の人は、
人の小さな反応に対して気になって
しまうことから、発症しやすいと
言われています。
また、
頑固な人や自己中心的な人は
固定概念が強く、相手の気持ちを
想像するのがうまくありません。
そのため、被害妄想から
対人恐怖症を発症してしまいます。
2.幼少期の環境
厳しい家庭で、親の存在が
怖いなと感じていれば、ビクビクと
おびえながら育っていきます。
すると、
人目を気にしやすい子どもとして
育ってしまうので、対人恐怖症に
なりやすいです。
身近な人に対して
恐怖を感じているので、他人に対して
恐怖を感じてしまうのは自然なことでしょう。
また、親が怖いなと感じていると、
子どもからあまり話しかけることが
できなくなり、コミュニケーションが
苦手になるという悪影響もあります。
3.思春期での経験
対人恐怖症は10代での発症が
とても多いと言われています。
異性からの評価を意識するようになる
時期だからでしょう。
例えば、
授業中に黒板で問題の答えを書く際、
頭が真っ白になってしまい、
固まってしまった。
このようなことが、
きっかけになってしまう場合もあります。
また、
思春期は外見や身体的特徴に対する
コンプレックスを抱きやすい時期です。
こうしたコンプレックスが
根深いものになり発症してしまう場合もあります。
3つのセルフカウンセリングの分析結果は
いかがでしたでしょうか?
対人恐怖症の原因には
それぞれの特徴があり、自分でも
気が付いていないうちに進行している
ケースあります。
セルフカウンセリングの分析結果で、
自分にも当てはまる要素がある場合は、
放置せずに少しずつケアしていく必要があります。
対人恐怖症を発症させないコツとは!?ポイントは良好な◯◯◯◯を少しずつ築く工夫!!
まずは対人関係が苦手だな、
怖いなという自分の感情を認めましょう。
現在の自分の心理状態を把握すると、
少しずつ気持ちに落ち着きが出てきます。
自分は何が苦手で怖いのか、
という点をはっきりさせて、
自分の心理状態と認識を
一致させることが大切です。
そして仕事や学校など、
良好な人間関係を築く工夫をすることです。
でもそれは決して上手に(一気に)やる
ということではありません。
今よりちょっとでも良好な人間関係を
(少しずつ継続的に)築いていけば
良いだけです。
コツとしては、
- 人と会ったら必ずあいさつをする。
- 分からないことは素直に人に聞く。
- 困ったことがあったら相談する。
- メールの往復などほどほどにする。
- 電話をする時は相手の都合を聞いてから。
とてもシンプルかも知れませんが、
これらはコミュニケーション能力に
関わってきます。
人間関係を円滑にすれば、
人生も豊かになり、対人恐怖症とは
無縁の人生を歩むことができます。
しかし対人恐怖症を放置していると、
引きこもりや、二次的にうつ病を
発症してしまうことも珍しくありません。
対人恐怖でつらいな、苦しいな、
と思ったときには決して放置することはせず、
専門家(カウンセラー)からカウンセリングを
受けてみましょう。
またカウンセリングと併せて
メンタルトレーニングや
コミュニケーショントレーニングを
受けてみるのも効果的です。
大切なことは、
対人関係の苦手意識や人見知りなどを
軽く考えず、今できる処置や工夫を
していくことです。
対人恐怖症を理解し、
苦手意識を克服して、
ストレス社会とは無縁の
「強いメンタル」を手に入れてください。
次回は、
対人恐怖症を克服するための対処、
治療法を詳しくお話しします。
心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:金子ともや