統合失調症が発症し治療を続けている女性

 

カウンセラーの杉本もゆるです。

▶ 杉本もゆるのプロフィール

 

単純計算で100人に1人が

生涯に一度は発病すると

いわれている病気、統合失調症。

 

ここまで発病率が高い病気で

あるにも関わらず、この病気の

認知度はさほど高くありません。

 

患者さんやその家族も、

知識がないまま治療を

続けていることがあります。

 

しかし、

この病気は慢性疾患であり、

完全な回復にこぎつけることが

非常に難しく、再発もしやすい

深刻な病気です。

 

そのため、

正しい知識や有効な治療法などを

知っておくことがとても重要になります。

 

そこで、

今回は統合失調症の症状と

治療法について、お話ししていきます。

 

 

レオ♂レオ♂

とても嬉しいお知らせがあります!今日からリク君たち8匹のワンちゃん達(リク、コハク、ムック、ベル、チャチャマル、リン、ルーク、シェリ)も参加することになりました。みなさんどうぞよろしくお願いします!

リク♂リク♂

レオ君ご紹介ありがとう!ところで、統合失調症になる人が多い割には、病気に対する認知度が低い影響できちんとした治療方法を理解できていない人が多いようだね。

コハク♀コハク♀

「統合失調症」という病気に対する「正しい知識」を学び、回復させていくことが大切ね。それでは…笑、もゆる先生よろしくお願いします!


【よく読まれているおすすめの関連記事】


 

統合失調症はいったいどんな病気なのか!?今さら聞けない「統合失調症のリアルな症状」!!

 

統合失調症とはその名の通り、

“脳の様々な機能をまとめ上げる

(統合)力が一時的に

損なわれてしまう(失調)”病気です。

 

私たちの心は、

日頃からたくさんの気持ちが

混在していて、なおかつ外部からの

様々な刺激やそこから感じる思考を

やり過ごすなどして生活しています。

 

いわゆる、私たちは常に大量の

エネルギーを使って思考や行動を

統合しているのです。

 

この統合機能が失調すると、

刺激を受けて幻覚や

妄想が起こったり、

 

精神エネルギーを

失ってしまったりして、

日常生活が普段通りに

送れなくなってしまいます。

 

このような症状は、実は

統合失調症患者だけでなくとも

起こりうるものです。

 

例えば、雪山で遭難し、

救助が来ず気力も体力も

失われたときなどは、

統合失調症患者でなくとも

幻覚などが起こることがあります。

 

つまり、

統合失調症の症状は、

脳の機能が疲弊して

不調をきたしたような

状況だということです。

 

 

統合失調症の主な治療法とは!?メインの「薬物治療」に合わせてサブの「精神療法(カウンセリング)」がベストの組み合わせ!!

 

統合失調症の主な治療法はメインが薬物療法です。

 

-急性期-

 

“急性期”といわれる発病してから

1ヵ月~数ヵ月の間は、

妄想や幻覚などの症状が

活発に出やすいため、

 

抗精神病薬などの薬物療法で

できるだけ早く症状を

改善させることに努めます。

 

この時期の薬物療法は、

副作用に注意しながら

必要かつ十分な量を

投与することが基本です。

 

また、

通電療法という頭部に電流を流し、

その刺激で脳の神経の働きを

通常の状態に戻すよう促す

治療法も存在します。

 

ただし、

通電療法はどの病院でも

受けられるわけではなく、

入院および全身麻酔が必要なため、

薬物療法の方が一般的です。

 

統合失調症の治療には、

生活の見直しも必要です。

 

まずは、患者さんが

刺激を受けにくい安心できる

環境を作ることが大切です。

 

家族も患者さんとの

関わり方に気を付け、

あまり刺激を与えないように

配慮しましょう。

 

また、急性期には

様々な刺激や症状で

脳が疲れてしまっているため、

十分な睡眠をとることが必要です。

 

 

-慢性期-

 

“慢性期”といわれる、

急性期が過ぎた後の症状が

良くなったり悪くなったりを

繰り返す時期でも、

治療のメインは薬物療法です。

 

幻覚や妄想が

おさまったからといって、

服薬を途中でやめてしまうと

症状がまた再発しかねないので、

処方された薬は決められた通り

服用することが大事です。

 

慢性期の治療は

抑うつ気分や意欲の減退、

認知機能などにも着目していきます。

 

急性期を過ぎると

うつ病になりやすいため、

心のケアが重要になります。

 

カウンセリングなどの

精神療法を受けることや、

作業療法や病院などに

併設されているデイケアに通い、

 

体を動かしたりグループ活動を

したりすることにより

精神的な面でも回復を図ります。

 

その中でも

認知行動療法は効果的です。

 

患者さんの考え方の歪みを

修正していくことで、

低くなった自己評価の向上や、

自主性ややる気の向上が期待できます。

 

服薬を続けながら、

認知機能も改善させていきましょう。

 

 

「間違った知識」では統合失調症は治らない!?どんな病気も「回復への正しい知識」を持つことが大事!!

 

病気に対する知識が不足していると、

良かれと思ってやっていたことが

逆効果だった…

なんてことも考えられます。

 

患者さんもその家族も、

正しい知識を持って回復を

目指すことが大切です。

 

そのためには、

医師の話をよく聞き、時には

専門家からカウンセリングを

受けるなどすると良いでしょう。

 

また、患者さんの家族は、

同じ病気を抱える患者さんの家族が

集まる家族会などに出席してみると、

新たな発見があるかもしれません。

 

病名は同じでも、

治療法は患者さんごとに異なります。

 

患者さんに合った治療法を見つけ、

家族が協力し合いながら

回復を目指しましょう。

 

杉本もゆるでした。

 

心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる