カウンセラーの杉本もゆるです。
「潔癖(けっぺき)症」という言葉、ほとんどの人が聞いたことがあると思います。
例えば、電車やバスのつり革に触りたくない、手を念入りに洗わないと気がすまない、など、よく言えばキレイ好きな人。
このような症状、実は行き過ぎると想像以上にストレスがかかり、心や身体に異変が起こる可能性があるのです。
自分はそこまでではないから大丈夫!だなんて思っていませんか?
今回はセルフカウンセリングをしながら、潔癖症の危険性についてお話ししていきます。

近年急増中の潔癖症は「ただのキレイ好きな性格」とは違って、過度なストレスによる「心の病気」の可能性があるみたいだから注意が必要ね。

今回はセルフカウンセリングで「潔癖症度」をチェックできるから、ちょっとでも気になる人にはぜひ参考にして欲しいね。それではもゆる先生よろしくお願いします!
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「潔癖症」が潜在的なストレスに!?清潔であることに慣れすぎるのはかえって危険!!
時代が進むにつれて衛生環境が良くなり、家庭で使えるお掃除グッズや除菌グッズも増え、私たちは“菌”に触れる機会が昔と比べて相当減っています。
洗剤の質も上がり、種類も豊富になりました。
かつてはどこを掃除するのも、ある石鹸一種類であったり、身体を洗う洗浄料も、髪や顔など関係なく一種類であったりしたと思います。
今では様々な研究がされ、この掃除にはこの洗剤、この部位を洗うのはこの洗浄料、なんていうふうに使い分けられています。
ただ、この使い分けが私たちにとって潜在的に負荷がかかり、ストレスになってしまっていることもあるのです。
また、“清潔”であることに慣れ過ぎてしまい、汚れに対して異常なほど敏感になってしまうこともあります。
日常の清潔が当たり前になってしまっているからこそ、ちょっとした汚れが許せず、大きな精神的ストレスになりかねないのです。
「電車やバスの手すりがちょっと苦手」かも!?セルフカウンセリングで今すぐあなたの「潔癖症度」をチェック!!
では、ここであなたの潔癖症度がいったいどのくらいなのかセルフカウンセリングでチェックしてみましょう。
潔癖症セルフカウンセリング-12
- 下記の①~⑩の質問に「YES」か「NO」で答えてください。
- 「YES」の数を数えてください。
① | 手を何度洗っても、汚れているような気がする。 |
② | 電車やバスの手すりやつり革が汚く感じ、触ることができない。 |
③ | 家以外のトイレの便座は、必ず除菌してから使用している。 |
④ | 親しい間柄でも、飲み物や食べ物をシェアできない。 |
⑤ | 掃除をしても不潔だという感じがある。 |
⑥ | 恋人と手をつないだり体に触れたりすることができない。 |
⑦ | 床に落ちた物をとても不潔に感じる。 |
⑧ | 他人のパソコンのキーボードやマウスには触りたくない。 |
⑨ | 共用のスリッパはできるだけ利用したくない。 |
⑩ | 外食する時に、調理場の衛生状態が気になる。 |
⑪ | プールや温泉、ジムなどは不潔だと思う。 |
⑫ | ドアノブに触れない。 |
セルフカウンセリングの結果はいかがだったでしょうか?
「YES」の数が多ければ多いほど、潔癖症度が高くなります。
- 「YES」の数が2個以下なら、さほど問題ありません。
- 「YES」の数が3~5個当てはまった人は、キレイ好きなために日常生活で多少のストレスを受けてしまっているでしょう。
- 「YES」の数が6個以上当てはまった人は、潔癖症の疑いがあります。これを機に自分自身の行動や思考を見つめなおしてみましょう。
潔癖症とはただの「キレイ好きな性格」ではない!?心の病気「強迫神経症」の疑いも!!
潔癖症、と聞くとその人の個性や性格のように思ってはいませんか?
これらは誤った認識です。
潔癖症とは不安症の中の強迫神経症の一つだといわれています。
れっきとした心の病気なのです。
ただのキレイ好きでは済まされません。
このような状況がひどくなると、細菌や病原菌などを過度に恐れて外出できなくなるなどし、日常生活や対人関係にまで悪影響を及ぼす恐れがあります。
潔癖症になる原因は幼い頃の経験がもとになっていることが多くあります。
潔癖症の育成者から厳しくしつけられたり、不潔なものに接触して大きなショックを受けたことがトラウマになったりして、潔癖症を引き起こしているケースもあります。
潔癖症も「心の病気の一つ」として考える!早めのケアや専門家のカウンセリングも効果的!!
本人や家族、周囲が満足して日常生活を送れているのであれば現状で問題はありません。
しかし、自分でも違和感を持っていたり、清潔への意識のせいで周囲との関係性が良くなくなっていたりするならば、改善が必要です。
潔癖症が悪化すると、単なる精神的ストレスがかかるだけでなく、身体にも異変が出てくることがあります。
例えば、頭痛やめまい、発汗や動悸などの症状です。身体症状がでたり、外出ができなくなったりする前に、今回のセルフカウンセリングの結果の点数が高かった人は、早期に治療を開始しましょう。
心療内科などの医療機関で治療を受けたり、専門家のカウンセラーからカウンセリングを受けたりするなどして、「清潔」に対する考え方や捉え方を見直していく必要があります。
一気に生活やクセを変えようとすると、逆に負荷がかかってしまうこともあります。
そのため、自分自身の無理のない範囲で改善をし、医師やカウンセラーなどからの指示をあおぎ、計画的にケアしていきましょう。
無理は禁物です。
少しずつ、少しずつ、改善していきましょう。
杉本もゆるでした。
心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる

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