カウンセラーの杉本もゆるです。
「ソーシャル・スキル」という言葉を知っていますか?
漢字で表すと「社会技能」という言葉になります。
社会の中で人間関係をうまく進めていくために必要な能力のことをいいます。
このソーシャル・スキルが低いと、社会において人と関わりながら生きていくことに困難を感じたり、孤独感を引き起こしたりする可能性があります。
今回はこのソーシャル・スキルについて、具体的にお話ししていきます。
「ソーシャル・スキル」は人間関係を円滑にしたり、対人関係や集団行動を上手に営むためのスキル(技能)だけど、カンタンで効果的に「ソーシャル・スキル」を身に付けることは可能なのかしら?
今回は仕事、恋愛、家庭といった日常生活に必要な「ソーシャル・スキル」の重要性や、コミュニケーション能力を高めるための効果的なトレーニング方法も紹介されているから、人間関係で少しでも悩んでいる人にはぜひ参考にしてほしいね。それではもゆる先生よろしくお願いします!
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最近誰かに手紙を書きましたか!?手段や幅が複雑になった現代のコミュニケーションツール!!
コミュニケーションの手段が複雑になった現代、人間関係で頭を抱えている人がたくさんいます。
顔を合わせて会話するのがメインで、その他が手紙や電話くらいしかコミュニケーションの方法がなかった一昔前と比べて、現代では連絡したいことがあれば携帯電話ですぐに電話できます。
通話料金が以前よりも安価になったため、長時間の会話もできるようになりました。
その他にもメールやメッセージ、様々なSNSで連絡を取ることができます。
また、コミュニケーションを図る人の幅にも変化がでました。
一昔前までは、全く知らない人同士が知り合う手段といえば、雑誌の文通コーナーで相手を探すか、街中で声をかけるくらいだったと思います。
しかし、今ではそんなことも簡単にできるようになりました。
ツイッターやフェイスブックをはじめ、友達や恋人探しのためのアプリなども多くあります。
コミュニケーションというものが少しずつ変化していく中で、このコミュニケーションに対して過度に依存的になったり拒絶したりする人もいます。
人間関係に問題を抱えている人も多くいます。
そのような人たちには、「ソーシャル・スキル」が欠けている可能性があるのです。
「ソーシャル・スキル」とは何か!?WHO(世界保健機関)が定義する「ソーシャル・スキル」の能力とは!?
「ソーシャル・スキル(Social skill)」とは、社会の中で人間関係をうまく進めていき、共に生活していくために必要な能力のことです。
WHO(世界保健機関)は、このソーシャル・スキルを「日常生活の中で出会うさまざまな問題や課題に、自分で、創造的でしかも効果ある対処のできる能力」と定義しています。
その能力として、以下のようなものを挙げています。
- 意思決定
- 問題解決能力
- 創造力豊かな思考
- クリティカル(批判的)に考えていく力
- 効果的なコミュニケーション
- 対人関係スキル(自己開示、質問する能力、聴くこと)
- 自己意識
- 共感性
- 情動への対処
- ストレスへの対処
例えば、相手の気持ちを読み取ることができたり、必要に応じて自分の感情を抑制することができたりするものです。
このようなスキルを身に付けていることにより、相手の気持ちを尊重しながら、自分の気持ちも言葉だけでなく表情や身振り手振りで伝えることができ、他人と関係を構築・維持していくことができます。
コミュニケーションというのは、単に誰かと会話することだけではありません。
相手の話をどれだけ理解し、その理解度を伝え、そしてそれに加え自分の意見を相手に伝えられるか、であったり、人間関係でぶち当たった壁をどのように解決するかであったり、感情のコントロールやかかるストレスへの対処など、様々な観点があります。
これらのスキルは幼い頃からの家族との関わりや、学校などの集団生活により身についていくものです。
生まれつきこれらのスキルを持っている人などおらず、どんな性格の人も経験を積み重ね、学習によって身に付けているのです。
「ソーシャル・スキル」はどうやって身に付ける!?大人になってからでは「ソーシャル・スキル」は身に付かないのか!?
ソーシャル・スキルは、幼い頃から家庭や学校などで経験・学習をして身に付けていくものです。
しかし、現代では核家族化や共働きの家庭が多くなり、家庭におけるコミュニケーションの機会が減っていたり、学力重視でコミュニケーションを重視しない教育論があったり、不登校だった人や人とのコミュニケーションが苦手な発達障害(アスペルガー症候群など)を抱えた人も少なくありません。
大人になってからソーシャル・スキルの低さに気づくのは遅いのでしょうか。
いいえ、まったく遅くありません。
大人になってからでも、コミュニケーション能力、ソーシャル・スキルを向上させることは可能です。
また、現時点でも低くはないが、もっと向上させたいという人もいるでしょう。
ソーシャル・スキルの高い人は基本的に多くの人から好印象を持たれます。
複雑な人間関係の中でやり抜かねばならない時や、苦手な人・いじわるな人とであった際にも、このソーシャル・スキルがあれば自分の力で解決し、前へ進むことができるのです。
そのため、どんな人でもソーシャル・スキルを向上させようと努力することはとても重要なのです。
カンタンに実践できて効果は絶大!コミュニケーション能力を劇的に向上させる3つの「ソーシャル・スキルトレーニング」を紹介!!
ソーシャル・スキルを向上させるためにできるトレーニングがあります。
日常生活の中で簡単にチャレンジすることができるので、ぜひ実践してみてください。
【ソーシャル・スキルトレーニングその①】どんな人にも挨拶をする
人間関係を深めるために挨拶は基本中の基本です。
しかし、これがなかなかできていない人が多いのです。
あなたは人に対してどのくらい挨拶していますか?
知っている人を見かけたら必ず挨拶をしていますか?
気づかないふりをするのは今日で終わりにしましょう。
「おはようございます」「お疲れ様です」「失礼します」などの定型文です。
他の言葉を探すよりもよっぽど簡単です。
これらの挨拶を徹底し、最終的には適切なタイミングで適切な挨拶の言葉を発せられるようになりましょう。
人は声をかけられると嬉しく感じるものです。
恥ずかしがらずに相手の顔を見て、挨拶をしましょう。
特に、一日の最初の挨拶は笑顔で話しかけましょう。
【ソーシャル・スキルトレーニングその②】相手の気持ちを想像する
これは特に、発達障害を持っている人には、最初は難しく感じるかもしれません。
まずは、相手の気持ちを理解したい、共感したいという気持ちを強く持ってください。
人の気持ちはわからない…と心を閉ざしてしまっては一向に前へ進めません。
理解したい、共感したいという気持ちは相手に伝わるものです。
その真剣さが相手に伝われば、相手は嫌な気分にはならないでしょう。
そして、わからないと感じたら自分に置き換えて想像してみてください。
「自分がこの状況だとしたらどう思うだろう」「自分が同じことを言われたらどんな気持ちになるだろう」と、イメージしてみてください。
自分が不快だと感じることは、大抵他の人も同じです。
そのようなことは避け、してしまった後ならば「さっきは○○と言ってしまって、不快にさせてしまったかもしれません。ごめんなさい」などと謝罪しましょう。
まずはわかりたいという気持ちを強く持つことです。
【ソーシャル・スキルトレーニングその③】とにかく人と会話をする
自分はコミュニケーション能力がないから…と人と会話することを避けていませんか?
それでは悪循環です。
能力が低いと思っている人こそ、すすんで会話をしましょう。
相手の気持ちを汲み取り、相手に心地良いと思わせる会話をすることは簡単なことではありません。
つまり、できない人もたくさんいるのです。
ですから、自ら会話のキャッチボールの練習をしましょう。
そして会話は、話すだけがすべてではありません。
おもしろい話をしようとする必要はないのです。
もし話すのが苦手ならば、まずは相手の話を相づちを打ちながら親身に聞いてあげましょう。
それだけでもれっきとしたコミュニケーションです。
また、ついつい話し過ぎてしまう人は、相手の話をよく聞き、相手が何を知りたがっているのかに注目し、話題を広げ過ぎないように心がけましょう。
それから、相手の話を聞く練習をしましょう。
もし相談できる人がいるならば、自分の会話における改善点があるかどうか尋ねてみても良いでしょう。
【まとめ】「ソーシャル・スキル」のトレーニング方法は多種多様!コミュニケーショントレーニング、セミナー、カウンセリングなども効果大でおすすめ!!
一人じゃ学べない、色々な人と関わっていこう!
仕事、恋愛、家庭、どんな時にもソーシャル・スキルは必要になります。
人を不快にさせないようにするためなのはもちろん、自分が生きやすい人生を送るためにも必要不可欠です。
人間関係は本来非常にややこしいものです。
しかし、ソーシャル・スキルを習熟させることにより、人付き合いの問題も解決の糸口を見つけることができます。
ただし、このスキルは一人では学ぶことができません。
家族間でも、似た価値観や決まったコミュニケーションになってしまっているため、学ぶには難しさがあります。
そのため、社会に出て、様々な人と出会い関係を深め、時にはコミュニケーショントレーニングやセミナーなどに参加されることをおすすめします。
セミナーなどなら、人間関係で同じような悩みを抱えている人や、自分と同じ意志を持った人が集まるので、溶け込みやすさがあります。
みな学びに来ている人たちなので、恥ずかしがったり変に気張ったりする必要もありません。
そのようなところに行くのはまだ自信がない…という人は、傾聴のプロであるカウンセラーを頼ってください。
カウンセラーからコミュニケーションの指導を受けたり、カウンセリングを受けたりすることでソーシャル・スキルも向上できます。
悩んでいたり自己卑下したりしても何も始まりません。
まずは自分の頭と体を使って、動き出しましょう。
杉本もゆるでした。
心の扉メンタルカウンセリング横浜
筆:杉本もゆる
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